岸本知弘

2019.08.12

第74号「暮らしと政治」

歯科に対する想いはデカく、態度もデカいが見た目もデカくなりつつある、そんな岸本知弘が身の引き締まる思いで綴る徒然。
今回も最後までお付き合いいただきますよう宜しくお願い致します。
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「戦争を知っているやつが世の中の中心である限り、日本は安全だ。
戦争を知らないやつが出てきて日本の中核になったとき、怖いなあ」
と述べたのは故 田中角栄氏。
今になって、なるほど!と感じる場面は少なからずあります。
どんな理由があるにせよ戦争は避けるべき施策の一つだと思いますが、それを踏まえて。
先の戦争で、日本は世界唯一無二の被爆国となりました。
日本人の手により多くの外国人が亡くなりましたが、日本人もまた数多く亡くなっています。
数々の悲惨な状況を経て日本は今、過去に例をみない「争いのない時期」を過ごしています。
言い換えれば、戦争体験者は「あんな悲惨なことはもうしたくない」という想いの中で生きてこられ、不平等や忖度などもあったでしょうが、結果として争いを避け続けてきました。
現在、「自由」「平等」「権利」などの主張が世の中を闊歩し、その背景や原点に必要と思われる「思いやり」「畏敬の念」が欠落した社会風紀を感じます。

地球規模でみると、争いの無い時期は無いというくらい必ず何処かで争いがあります。
そんな中でも日本は争いの無い平和な日々を70余年送っています。
それは偏に世界情勢の中での日本の(戦争を回避しようとする)政治力の賜物だと思います。
他方、平和が当たり前のような風潮が生まれ、人間性を疑う事件が頻発するようになりました。
モラルの浸透や規範整備も政治に頼るところは大きいです。 このように、一般的には政治とは直接関係の無いような日々を過ごしていますが、政治抜きでは今の生活、今後の生活は語れません。
医療や歯科保健制度に置いても政治はとても重要な役割を果たしています。
日本は言わずと知れた世界に冠たる国民皆保険制度の国です。
この制度により日本人は北海道から沖縄までどの場所の診療所でも同一金額で診てもらえます。
保険制度には医療保険と介護保険があり、医療保険は2年毎、介護保険は3年毎に見直し改定されています。
保険点数もその際に変更が加えられます。
変更理由は「時代に即した点数付与」ですので、貴金属が高騰すれば歯科用金属の点数も上がりますし、需要のない点数は減点削除の方向で調整されます。
ではその検討は誰がするかといえば、専門職や有識者も加わってますが最終的には政治家です。
詳細は割愛しますが、時代が求めているモノを政治家が提案し、時代に必要なモノを専門家が提案し、そういったものを国家行政の専門委員会のようなところに集約して検討し、「今必要とされるもの」が加わり「今は必要とされないもの」が削減されます。
歯科に於いては自費診療、自由診療もそんなに珍しいものではありませんが、医科に於いてはその殆どが保険診療でまかなわれています。

【医政なくして医療なし】
現在の医療提供体制は、政府(厚労省)が定める「医療制度」の下で行われており、政治との関わりなくして医療制度の改善を成し遂げることはできません。

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