岸本知弘

2021.09.18

第99号「累進焦点レンズという世界」

2021年9月18日
歯科に対する想いはデカく、態度もデカいが見た目もデカくなりつつある、そんな岸本知弘が身の引き締まる思いで綴る徒然でございます。
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小学5年生の時に初めて装着して以来三十年以上かけ続けている眼鏡。
今に至るまでレンズやフレームは幾度となく交換新調してきました。
元々度数はそんなにキツくないためにレンズはずっと単焦点のものを使用してきました。
眼鏡が私に与えてくれているのはリアルな世界観。
人の情報入力として視覚が占める割合は8割に及ぶとも言われています。
『目は口ほどに物を言う』とも言いますしね (笑)
都度調整したり新調しているので不都合を感じることもなく過ごして来れていたのですが・・・
某友人が私に「モノが立体的に見える眼鏡があるで」と教えてくれまして、
2年前に、プリズムなるものを組み込んだレンズを用いた眼鏡に新調しました。
「なんじゃこりゃあぁぁぁ〜!!」
びっくり!おったまげの世界観でした。
クッキリ!ハッキリ!立体視!三次元にモノが見えるんです!ホントに!!
京都市内は三方を山に囲まれているために遠方をみる機会に乏しく、その効果を実感する機会もまた乏しいのですが、日本アルプスを登山した際、山頂から見渡すと、山の稜線がマジで立体視で迫ってくるんですよ。あの体験には腰が抜けそうになりました。ホントに (笑)
駄菓子菓子・・・
遠方を見るのには最高のレンズですが、遠くを見るポジションで合わせたが故に当然の事ながら手前のものは全くピントが合わずボヤけて何も見えません。
それはそれで致し方無し、としていたのですが...
これまた別の友人が「累進レンズむっちゃ良いで!」と興奮気味に話してくれたこともあり、
このたび、累進焦点レンズに出逢いました。
一般的に【遠近両用レンズ】と言われているものです。
なんと便利なことでしょう!
一つの眼鏡で、手前から遠方まで全てピントが合って見えるんです!
しかもプリズム搭載なのでクッキリ!ハッキリ!も変わらず!
ここに私は、自身に於けるメガネレンズの最終形を見ました。(ちょっと大袈裟)
ストレス(ほぼ)皆無!

ここで考察です;
そこそこ良い、と思われるものは今の世の中にはたくさんあります。
駄菓子菓子!
ベストなものに出逢える機会と言うのは、ありそうでなかなかありません。
これは、何事においても言えることでしょう。歯科においてもまた然り。
一昔前は、虫歯は削る、グラグラの歯は抜く、最終的には総入れ歯、というのが歯科における一連の流れでした。私はそんな歯科診療に疑問を抱き、なるべく抜かずに、なるべく自身の歯質を残す、という歯科診療を開業当初より心がけています。今で言うところの予防歯科診療に通じるものがあると自負しています。大義狭義共にベストなのは「天然歯列で不自由なく生涯を過ごす」こととの想いで日々の診療に臨み、来院される方と共感できれば幸せと感じています。
ベストを尽くす! ←言うは易く行うは難し、ですね。

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