岸本知弘

2020.10.23

第88号「お口の中は緊急事態!」

歯科に対する想いはデカく、態度もデカいが見た目もデカくなりつつある、そんな岸本知弘が身の引き締まる思いで綴る徒然。
今回も最後までお付き合いいただきますよう宜しくお願い致します。
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今年はコロナ禍の影響で様々な通年行事が変更を余儀なくされています。
学校、保育園、幼稚園、こども園、それらの歯科健診も他の健診同様に春開催は全て見送られ、京都においては9月末頃から順次再開されました。
私は某学校の学校歯科医を数年来務めています。
今回、学校歯科検診を担当しまして、小学1年生から4年生まですべての学年においておおむね3割位の子供たちの口腔内の環境が猛烈に悪化してました。
虫歯ができている子供たちもたくさんいました。その虫歯の多くがこの半年以内にできたであろうと推察されます。つまり、このコロナ禍が原因の一つに考えられます。
こんなに急激に子供たちの口腔内が悪くなったことを私は今まで経験したことがありません。
私は「子供たちが緊急事態だ!」と感じました。
コロナ禍の中、新しい生活様式として日常のマスクの装着は当たり前の様相となっています。
昨年の冬はほとんどのヒトがマスクを着用するようになり、うがいや手洗いが今まで以上に行われるようになりました。そして、インフルエンザにかかるヒトが激減しました。
これは、マスク着用の効果もありますが、それ以上に、いかに手洗い・うがいが大切であるかを如実に物語っています。きちんと手洗い・うがいを行えば、かなりの粘膜感染は予防することが出来ますし、感染が起こったとしても重症化を予防することが出来ます。
インフルエンザの季節だけでなく、コロナ禍の今だけでなく、常日頃からの手洗い・うがいは人生を有意義に過ごす上で、風邪などのツマラナイ病気にかからないために出来る簡単な方法ですので、ぜひこれからも継続して習慣化してください。
そして、ここからが大事なのですが、「手洗い・うがい」の習慣に「歯磨き」も加えましょう。口の中を綺麗にしておけば、カラダに良いコトがたくさんあります。逆に、口の中が汚ければ、ツマラナイ病気に簡単に遭遇してしまいます。
口は全ての入口です。口の中を綺麗にすることは、感染リスクを減少させるだけでなく、消化吸収も良くなり全身疾患のリスクも軽減します。
そして、鼻も入口の一つです。
子供から大人になるにつれ、呼吸は口から鼻でするように移行していきます。
鼻呼吸がとても大切です。
鼻の奥には鼻腔があり、鼻毛や鼻水があります。冷たい空気は鼻腔で暖められ、空気中のバイ菌は鼻毛で濾過され、鼻水と一緒に体外へ排出されます。鼻腔は感染防御のフィルター機能としてとても大切なのです。
マスクの中が口呼吸になっていると、空気は鼻腔のフィルターを通らずに口腔粘膜に直接アタックするので感染のリスクが上がる、というわけです。

色々書きましたが、最後にまとめると「手洗い、うがい、歯磨き」そして「マスクの中でも鼻呼吸」です。
コロナ禍でも毎日元気に過ごすために、生活習慣を見直してみましょう。
子供たちだけでなく保護者の皆様も宜しくお願いします。

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