岸本知弘

2020.06.18

第84号「口呼吸と鼻呼吸」

歯科に対する想いはデカく、態度もデカいが見た目もデカくなりつつある、そんな岸本知弘が身の引き締まる思いで綴る徒然。
今回も最後までお付き合いいただきますよう宜しくお願い致します。
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6月4日は年間を通じて歯科界で一番大切な日の一つです。 以前は「むし歯予防デー」、昨今は「歯の衛生週間」として国民に定着しています。 しかし、今年ほどその近辺で歯科関連イベントが無い年も今後無いでしょうね。 それほど、淡々とした日々が続き、気がつけばその期間は終わってました。 要は、それ以上に大切な事象が起こっている期間であったということです。 まだ正式には第二波第三波の話は出てませんが必ず起こるであろうことを忘れてはいけません。
昨今、国民はマスクをして外出することに抵抗感を無くしました。 むしろマスクをせずに外出することに恐怖を覚えるようになりました。 このことは、飛沫感染予防の観点からすれば一定の評価に値しますが、ぼちぼち行き過ぎた側面も見受けられます。
折しも季節は春から夏に移り変わろうとしています。 つい先日まで「外出する時は(どんなところに行く時も)必ずマスクをして」と言っていた国の報道も「ソーシャルディスタンスが保てる空間ではマスクを外しましょう」に代わってきました。 マスクは時として有用ですが、四六時中し続けるものではありません。 マスクをしている時の、その中はどうなっていますか?
私が一番懸念するのが【口呼吸】です。
ヒトは本来、日常においては口を閉じて鼻呼吸しています。 鼻呼吸することにより鼻粘膜を通過し、鼻腔で空気は加湿、濾過され肺へと流れます。 鼻粘膜や鼻毛、鼻汁を馬鹿にしてはいけません。これらはとても大切な役割があります。 口呼吸では、鼻呼吸ほど異物を取り除けないほか、温度や湿度も高められません。 喉の奥にはリンパ組織があり、通常であれば免疫がは働くのですが、鼻で排除されるべき 異物まで喉に入れば除去しきれなくなる場合もあります。 すると気道が細菌やウイルスに感染する危険性が高まり、風邪やインフルエンザ、他の ウィルスなどの感染リスクが高まります。
口呼吸が続くと、歯列や咬合が正常でなくなることがあります。 口呼吸で口を開けている時間が長くなるために、口輪筋による前歯の舌側への作用が弱く なり、歯がくちびる側へ傾斜するようになります。これは乳歯だけでなく、永久歯でも起 こります。 口呼吸をしていると咀嚼機能が低下し、嚥下障害や消化障害も引き起こしかねません。 咀嚼中に唇が開いているため、音を立てて食事をするというマナー上の問題もあります。クチャクチャ音を立てて食べるのは大人だけでなく子供でも「お行儀悪い」とされます。
そもそもマスクを過信しすぎるのは良くありません。
マスク装着時も鼻呼吸などの良い習慣を維持し、健康の維持増進に努めましょう。

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