岸本知弘

2013.10.11

第4号「産業医学講習会」

歯科に対する想いはデカく、態度もデカいが見た目もデカくなりつつある、そんな岸本知弘が身の引き締まる思いで綴る徒然。

今回も最後までお付き合いいただきますよう宜しくお願い致します。

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9月19日から21日までの3日間、東京・日本歯科医師会館で産業医学講習会を受講してきました。
朝から夕方まで怒濤の如くミッチリ!講義が降り注ぎ、学生時代顔負けの集中講義だったため「頭が沸く」という感覚を久々に覚えました。(笑)
労働者の健康を守る産業医学分野の中に産業歯科分野があり、産業医学全般を産業医が、産業歯科分野は産業歯科医が担うことになっています。
私が京都府歯科医師会公衆衛生部でお世話になり始めたときから「京都は産業歯科の分野が希薄だ」と言われ続けておりました。
4年間公衆衛生部でお世話になり京都の実態が次第に見えてくると、労働者の歯科保健分野への関わりが希薄である実態を再確認致します。
労働者に求められるのは労働力であり、これは健康でなければ十分に発揮することが出来ません。
健康には肉体面と心理面があり、文字通り心身共に健康であることが大切です。
最近は産業保健分野でもメンタルケアが重要視されてきているのは周知の事実です。
医療保健と産業保健との決定的な違いは、前者は本人(個人)に対して行われるのに対し、後者は事業所に対して行われることです。
法的根拠も、前者は医療法、後者は労働安全衛生法と異なります。
日々私たちが職場としている診療所は医療保健を対象としておりますので、来院される一人一人にオーダーメイドの診療内容で臨んでおります。
きめ細かな対応が出来る反面、一般論が通じにくい場合もあります。
社会全体の意識改革や底上げは、産業保健分野の周知徹底が王道であり、こういった分野こそ職域を代表する団体が先陣を切って推し進めていくべきです。
講義の中で「菓子屋う蝕症」の話がありました。
confectioner's dental caries と英訳するそうで、講師は「ま、過去の話となりつつありますけれどね」と言われましたが、
なんのなんの!京都の診療所ではまだまだ拝見致します!
京都には和菓子をはじめ菓子職人は多く居ります。
京都市は日本一のパン消費量です。それを支えるのも京都市のパン屋さんです。そして(あまり知られていませんが)産業歯科医が必要とされる職場に「菓子工場」とあります。
千年の都、京都。 日本の文化は京都の文化と言っても過言では無く、様々な側面を持つ京文化を支えている大きな要素は今も昔も食文化だと思っております。菓子屋う蝕症について、最近はあまり騒がれていませんが、これからの京都にとってはとても大切な問題だと思います。 京都に於ける産業歯科分野の突破口はこの辺りにあるのでは、と感じております。
(参考資料)
「都道府県別パン消費ランキング」
http://www.japan-rank.com/article/192903241.html
「京都市におけるパン店の立地」
http://www.osaka-ue.ac.jp/zemi/kusanagi/2010nagizemi/pdf/033_misaki.pdf
「産業歯科医が必要とされる職場と職業性口腔疾患」
http://www002.upp.so-net.ne.jp/yamaguchi/index3.html
「成人保健への疫学的アプローチ」
http://www.fihs.org/volume7_2/article2.pdf

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