岸本知弘

2021.05.07

第95号「停滞は相対的に退歩である」

2021年5月7日
歯科に対する想いはデカく、態度もデカいが見た目もデカくなりつつある、そんな岸本知弘が身の引き締まる思いで綴る徒然でございます。
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「人間は刺激されないと発展しない。困った時、苦しい時の知恵が尊い。」
「少しずつでもよい、日々前進して欲しい。それが半年、1年と経つと大きな差となって現れるはず。移り行く時代の中で、停滞は相対的に退歩である」
私が尊敬してやまない本田宗一郎氏の言葉です。
【停滞は相対的に退歩】これはホントに胸に刺さりました。襟を正します。

とある患者さん。
10年来ご自身でしっかり手入れされ、我々歯科医療従事者もサポートさせていただいていた歯。今まで全く何ともなかったのに、3度目の緊急事態宣言発出後に「おかしい感じがするので診て欲しい」との連絡があり、拝見したところ、真っ二つに歯根破折してました。
そして、同様の症状に陥った患者さんが連休前に3件続きました。
皆さん一様にご自身の口腔状況にご理解があり、お手入れも丁寧にされています。
年齢も性別も住所も違いますが、時期を同じくして歯根破折、です。
何でもコロナのせいにするのは感心しませんが、無関係なわけが無い、と思いませんか?
皆さん一様に「悔しい!」と仰います。
そりゃそうですよね、私だって悔しいです。
今まで、ご本人と我々とで一体となって保存に取り組んでいた歯が割れてしまうなんて・・・
割れてしまった歯は元に戻りません。感染源となりますので抜歯の対象となります。

「ワクチンを打てば大丈夫」ではありません。ワクチン接種はあくまでも手段の一つです。
マスクをする習慣が悪いとは言いませんが、口呼吸では無く鼻呼吸を心掛けましょう。
つまらんニュースに一喜一憂すること無く、ニュースは淡々と粛々と確認する程度。
自分のカラダの声、ココロの声に耳を傾け、どうかご自愛ください。
自身の健康は誰も守ってくれないので、自身でしっかりと守り抜きましょう。
手洗い・うがいは勿論のこと、口腔内の清掃、口腔内を清潔に保つことはとても大切です。
日本は医科と歯科の連携が進んできたとはいうものの、まだまだ基本的に別世界なので、口腔関係の詳しいお話を医科の先生はしません。
(2018年現在の届出による統計は、医師327210人(人口10万人あたり258.8人、増減率2.4%)、歯科医師104908人(人口10万人あたり83.0人、増減率0.4%)です)

日本の医療は大部分が救急医療に準じた感じなので「勝ち負け」で判断しがちですが、
現実はそんな綺麗に二分できるものではありません。
「コロナに打ち勝つ」というよりは「コロナ社会でどう生きていくか」なのかな、と感じます。
何よりも大事なのは「毎日を充実して過ごす」という強い意志だと思います。
恐れるがあまり何でも消毒、無菌化・・・無菌栽培ほど脆弱で無抵抗なことはありません。
雑菌にまみれて育てば多少の感染程度であれば抵抗力を示しますが、無菌培養で育つと些細な感染でも重篤化します。
昨今の社会風潮の中、雑菌にまみれろとは申しませんが、何事も限度が過ぎれば凶となります。
本末転倒な行動にならないよう、食生活、食習慣、心身共の健康にご留意ください。

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