岸本知弘

2021.03.11

第93号「謝る、ということ」

2021年3月11日
歯科に対する想いはデカく、態度もデカいが見た目もデカくなりつつある、そんな岸本知弘が身の引き締まる思いで綴る徒然でございます。
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謝れないヒトがいます。謝ることが出来ないヒト。
勿論、自身が謝る必要がないと思うことにまで謝る必要は全く無いですが。
私が現在所属している業界に入りたての頃、先輩から
「謝るな。決して謝るな。何があっても謝るな。謝ったら負け!」
とかなり厳重にシツコク御指導いただいたことがあります。
根がマジメな私はその御指導を忠実に守ろうとするのですが、どうも納得いかないんですよね。
「謝ったら負け」って、何??どういうこと??謝るって勝ち負けの世界観??
謝るって、そんなに劣等感ですか?

そもそも謝るという場面は日常の中に、そこそこ頻繁にあります。
「私のカバンが邪魔だった?ごめんなさい」
「そんなつもりで言ったんじゃないんだけど・・・ごめんなさい」
等々は、自身に非があるか否かがポイントではなく、自身の言動によって相手が不愉快な思いをしたコトに対して謝ります。
つまり、相手がどう感じたかが大事なのです。
正直に生きていれば、愚直に生きていれば、時に素直に謝りたい気持ちになるはずです。
謝ることは相手とのコミュニケーション・ツールの一つだと考えます。
「すみません」「ごめんなさい」という言葉から新たに生まれる人間関係もあります。
勿論、口先だけではダメですよ。舌先三寸は信用を失うだけです。
私は、自分で言うのも何ですが弁は立つ方だと自覚しています。言葉が先に出てしまうことも。
故に発言には気をつけています。
それでも相手に不愉快な思いをさせてしまう、相手を傷つけてしまうこともあります。
気づけば謝るように心掛けていますし、気付くことが出来るように心掛けています。

「私は悪くないから謝らない」
って譲らないヒト、まぁまぁ居られると感じています。なんででしょうかね?
悪い・悪くないって、時に自身での判断に因らないこともあると思います。
自身は悪くないと思っても相手が「そりゃアカンで」と思ってしまうなら、それはダメでしょう。
謝っても済まない話もあるでしょうが、謝れば済む話もあります。
謝ることをしなければ、済む話も済みません。

謝る行為は自分の弱さでも何でもなく、私は【相手への思いやり】だと考えます。
自分の言動が不適切で無礼だったと感じたり、相手が感じている痛みを認めたいと思ったりしているのなら、ためらうことなく謝れば良いと思います。

素直に謝ることが出来る人は優しい人です。
謝ることは心の知能指数と共感力が高いことの証だそうです。
コロナ禍で終始した妙竹林な令和2年度。総括するなら、色んな処がギクシャクしてます。
令和3年度も恐らく妙竹林だと思いますが、人間関係くらいは円滑にしたいものです。

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