岸本知弘

2020.08.16

第86号「東雲(しののめ)」

歯科に対する想いはデカく、態度もデカいが見た目もデカくなりつつある、そんな岸本知弘が身の引き締まる思いで綴る徒然。
今回も最後までお付き合いいただきますよう宜しくお願い致します。
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8月15日は終戦記念日とされていますが、正確には「ポツダム宣言受託」を昭和天皇が玉音放送によって日本国民に知らせた日であります。

1945年9月2日、東京湾内に停泊したアメリカ海軍の戦艦ミズーリの甲板上にて、連合国側(ソ連を除く)に対し、大日本帝国全権;重光葵と梅津美治郎が降伏文章に調印し、これをもって第二次世界大戦が終結します。

国際法上は1952年、日本国全権;吉田茂内閣総理大臣がサンフランシスコ平和条約に調印したことをもって、日本と連合国(ソ連は不参加)との戦争状態は正式に終結しました。

戦争を体験した人は皆「あんな悲惨なことは繰り返してはいけない」と口にします。

駄菓子菓子、その戦争体験者も年々少なくなり、戦争体験のない首相が国の舵取りをする時代になりました。世界情勢もかなり不安定になっていますが、安寧を願ってやみません。

この数年は少しだけですが夏山に登るよう心掛けています。

今年は北横岳に一泊登山に行きました。北横岳は登るだけならそれほど厳しくありません。

それでも出逢える自然の数々の多さは京都市内とは比較になりません。

広い雄大な自然、日が降り注ぎ、風が舞い、木々が優しく包んでくれる。

その中にいれば、自分がいかにちっぽけな存在なのかがよく分かります。

この感覚は、日々抱き続けることは難しいかも知れませんが、とても大切だと感じています。

山頂に辿り着けば、そこには遮るものば何もなく、容赦なく突風が吹き付け、京都では39度の気温も、体感温度は5度くらいの猛烈な寒さでした。

京都市民で、8月に5度の気温感覚が分かる方はそんなに居られないと思います。

日々30度を超える中で生活していたら、実感として沸かないですよね。そんなもんです。

日が沈めば満天の星空。本当に真っ暗なので6等星くらいまでは平気で見えます。

そんな漆黒の暗さは、京都市内に居ればまず出会うことは出来ません。

その空が次第に白み、雲の切れ間から太陽が顔を出すと、あたりは途端に暖かくなります。

北風と太陽の話の如く、突風と太陽光を共に経験し、暖かさの偉大さを痛感しました。

自然は時に厳しく私たちに牙をむきますが、無理せず上手く付き合うことが出来れば、とても優しく私たちを迎え包んでくれます。

自然の中に入れば【何も無い】と評する人もいますが、そんなことはありません。

水のせせらぎ、鳥のさえずり、風のざわめき、そういった音に耳を傾けながら、土や石や岩の上を歩んでいくと、自分の一歩の音も聞こえてきます。

このように音だけでも色んな音があります。そして、その音を感じるか否かはあなた次第。

感覚を研ぎ澄まし、感性を高めれば、日々の雑踏の中では感じることができない距離感をもって感じることができます。

今も昔も、自然は黙って私たちに語りかけてくれています。

今の私にとって、自然の中に居る時間は非日常であり、雑踏の中に居る時間こそが日常ですが、

緑豊かな山の中で感じた肌感覚を大切にしながら、また雑踏の日常の中に戻ろうと思います。

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