岸本知弘

第77号「教育」

2019年11月15日
歯科に対する想いはデカく、態度もデカいが見た目もデカくなりつつある、そんな岸本知弘が身の引き締まる思いで綴る徒然。
今回も最後までお付き合いいただきますよう宜しくお願い致します。
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この時期は全国各所で次年度小学校入学生を対象とした就学前歯科健診が行われています。
文字通り次年度から小学校に通う予定の子供たちの歯科健診です。
そしてその後、小学校、中学校、高校、と毎年年1回ないし2回の歯科健診が行われていきます。
これは義務制度化されてますので対象者は全て健診を受けなければなりません。
しかしこの制度にも限界があり「大学を除く」とあるのです。
つまり、大学においては歯科健診を行わなければならない義務はないのです。
(ただし、文部科学省曰く「歯科健診を実施することを禁ずるものではない」ということで、独自判断で実施することは可能。この辺りの言い回しが如何にもお役所って感じ!)
この辺りが非常にビミョーでして、高校を卒業するとその後の人生に於いて歯科健診を受けなければならない義務は生じないのです。
義務でなければ、実施機関はそりゃ実施しませんよね、お金も時間もかかるし。
駄菓子菓子!
そこで一考願いたい。
学生の健康までをも教育するのが教育機関の務めであろう。
従業員のパフォーマンスを100%引き出してこそ有意義な雇用関係が成立する、はず。
京都は大学生の街。
3月までは実家で過ごし、親の監督の下、規則正しい生活と歯磨き習慣も確立されていたのに...
4月になり大学生になって一人暮らしを始めると、そこは24時間自分の時間!パラダイス!
バランスの取れた生活を送っていたはずなのに、気がつけば妖怪「食っちゃ寝」!!
「は?歯?磨こうと思ってたけど、気づいてたら寝てた。てへ♡」
みたいな生活が続くと、自分を律することがなくなりますよね。そして・・・
春にむし歯ができはじめ、夏休みくらいに大きな穴が空き、痛み出し、夏休み終わった頃にむし歯治療の為に歯科医院の門を叩く・・・というストーリーがウソのようなホントの話として成立します。

病気になるのを好む人はいません。自ら進んで病気になる人もいません。
そんな人がいたら、それこそ病気です。
人は必ず健康でいたいと思うのです。
しかし、それは満たされた生活の中でだと、必ずしも気づくものでもないんですよね。
失って初めて気づく健康のありがたさ。しかし、それでは遅い!と思ってしまうのが医療従事者のサガ。
『健康な時から健康について考え健康であろうとするために行動を起こす』
この原動力こそが教育だと思っています。
義務教育である小学校・中学校での歯科健康教育の時間はゼロではないでしょうが、ゼロに等しいです。
高校や大学で歯科健康教育を学んだ人は皆無に等しいでしょう。
健康教育、健康優良企業、健康経営、そういった話題が渦巻く今だからこそ!
歯と口の健康、歯と口からの健康、について考え、自身の状態を把握し、将来に渡って今何をすべきかを想い、行動に起こす!
気付けば行動に起こせます。気付かなければ何も始まりません。
健康の価値観は人様々で、多様性があって然るべきです。万人に対しての正解はありません。
同じ時間は二度と来ず、健康に勝る資産は無く、日々の備えが大切と言われていても被災して初めて事の重大さに気づくように、健康もまたそのようなものなのかも知れませんが。

学生時代を余り深く考えることなく過ごしたからこそ想う、今の私の偽らざる気持ちです。

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