岸本知弘

154号 秀吉の死因:伝説のミステリー

2026年4月9日(木)
歯科に対する想いはデカく、態度もデカいが見た目もデカくなりつつある、そんな岸本知弘が身の引き締まる思いで綴る徒然。今回も最後までお付き合い頂きますよう宜しくお願い致します。
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3月31日、テレビ朝日系列の番組「謎解き!伝説のミステリー」に10分ほど出演しました。

もう放送された後なのでネタバレしても構わないと思いますので書きますが、私が出演した箇所は「豊臣秀吉の死因に迫る」といった内容でした。

京都府歯科医師会の看板を背負っての出演でしたので、いい加減なことは言えません。

駄菓子菓子、淡々と話して面白味がないのも私の性に合わず、塩梅が大変難しかったです。

今回は、テレビ放映では流されなかった内容も含めて書いてみます;



東山区・豊国神社に行けば一般の方でも見ることが出来る【豊臣秀吉の歯】があります。

この歯は上顎左側第1大臼歯であろうということは過去の調査で分かってます。

さて、この歯の周りにビッチリ付着している物体は何でしょう?(クイズになってました)

正解は、歯石です。

ここからが推察ですが、これだけビッチリと歯石がついていたら、この歯は恐らく自然脱落。

そして、恐らくこの歯が秀吉最後の歯(他は既に無くなっていた)であったと思われます。

秀吉にしてみたら「嗚呼、これで私の口の中には一本も歯が無くなった。最後の歯なので、一番信頼している家臣にあげよう」ということで、加藤嘉明に贈ったと推察。

当時、自分の身体の一部を家臣に与えるというのは、家臣にしてみたら最大の信頼の証とされていたとかで、歯石まみれの(恐らく相当臭かったと思われる)秀吉の歯を、加藤嘉明は恭しく豪華絢爛な入れ物に入れて後生大事にしたのではないか、と推察。そして現在に至る。


そして、更に推察が深まります;
歯石まみれの歯を失っただけで死ぬのか!?という点ですが、あれだけの歯石がついていたら、病名としては重度歯周病。
歯ブラシ習慣も今ほど丁寧かつシッカリはしていなかったでしょうから、歯周病のコントロールは皆無だったでしょう。
一方、信長、秀吉の時代はヨーロッパ(特にオランダ)文化がどんどん流入していた頃。

カステラや金平糖は天下人の下に集まり、秀吉も相当の量を摂取していたと推察。

多量の砂糖摂取は糖尿病を引き起こします。その習慣が続きますと糖尿病は悪化します。

重度糖尿病になり、よって糖尿病性腎症を発症したであろうことは想像に難くありません。

今みたいに人工透析など無かった時代ですから、腎不全による尿毒症となり、やがて命を落としたのではないか・・・というのが私の推理、謎解きです。

上記の話、勿論、賛否両論あって然りですし、実際のところは会って確認することも出来ませんので、何処まで行っても想像の域を出ませんが、この糖尿病、昔は飲水病(糖尿病の症状のひとつに、のどが渇いて水が欲しくなるため)と呼ばれてました。
歴史上の人物で最初にこの飲水病と記載されているのが藤原道長。源頼朝もそうであったのではないかと考えられています。
そして現在は、糖尿病という病気への誤解や偏見(スティグマ)をなくすため【ダイアベティス】と呼ぶように推奨されています。



秀吉は、鴨川の治水工事を行い、御土居を設け、京都の公衆衛生に大変寄与しました。

そんな秀吉ですが、自分の口腔内の衛生は行き届くことなく悪化し、やがて死に至ってしまったとすると、何とも皮肉なものですな・・・

もう放送された後ではありますが、TVerなどで見ることが出来る、とか!?

もし宜しければ、且つそういったアプリをお持ちの方は、是非ご視聴いただければ幸いです

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