岸本知弘

第125号 Chat GPT

2023年11月6日
歯科に対する想いはデカく、態度もデカいが見た目もデカくなりつつある、そんな岸本知弘が身の引き締まる思いで綴る徒然。
今回も最後までお付き合いいただきますよう宜しくお願い致します。
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10月22日(日)に滋賀県にて開催された近畿北陸地区歯科医学大会に参加してきました。
慶應義塾大学医学部 医療政策・管理学教室 宮田裕章 教授の講演が大変意義深かったので紹介いたします;
「医療ビッグデータ解析の現状と展望」
国を示す指標の変化として、今までのGDP(Gross Domestic Productの略で、国内総生産のこと)からGDW(Gross Domestic well-beingの略で、国民総充実と訳される?)へと変化していく。社会に生きる一人ひとりのウェルビーイングを測定するための指標で、特に従来の「幸福度」や「生活満足度」という単一指標では捉えることの難しかった、文化的な多様性も考慮した多面的な指標になる。 GDPは量的拡大を目指し、物質的な豊かさを測る指標であったのに対して、GDWは質的向上をねらい、実感できる豊かさを測定する指標であるというのが大きな違い。
(https://well-being.nikkei.com/about/)

教育の現場は、知識習得から、新しい問いを立てれる教育へと変わっていっている。
これからは、一人一人の時間に合わせる教育が求められるので、今まで以上に対面の教師の役割、必要性が出てくる!AIで効率化されることで生まれる時間を活用することになる、のか?

生成AI(ChatGPTなど)の使い方は「要約」。要約にはかなり長けている。
「この論文を200字でまとめて」「中学生にわかりやすく要約して」などとChatGPTに指令を出したら、相当精度の高いモノを返してくれる。
退院時カンファレンスの資料も入院記録を放り込めばその中から要約してくれるところまでは自動で出来るようになったが、医師の署名まではしてくれない(当然のことだが)。
医師は、生成AIが作成したものに目を通し、校正作業をし、確認し署名することで仕上げる。

今、何かと話題になっているDXの意義は、体験としての実現である。
消費するものづくりから、共有する価値づくりへ。専門性の拡張と深化が求められている。

今までの社会は「最大多数の最大幸福」これからは「最大多様の最大幸福」へ!
画一化ではなく、多様性が評価。誰一人取り残さない時代をようやく目指せるようになった。

日本のシングルペアレンツの貧困率はOECDで統計が取れてる36国の中で36位!格差社会アメリカより悪い!という事実!(←この事実にはかなり驚きました。実は日本は超差別社会!!?)
これからは「財の所有」では無く「財の共有」。データを活用して【生きる】を再開発する!

命を輝き合わせて作る、多様な社会
その世界を共有体験する中で個人が輝く・・・・
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とても示唆に富んだ内容でした。医療現場だけでなく、医療経済、社会構造、そういったもの全てが密に関わっているので、今は社会構造が大きく変化している渦中にある、という意識が大切。

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