岸本知弘

2023.05.19

第119号「東京紀行四方山話」

2023年5月19日
歯科に対する想いはデカく、態度もデカいが見た目もデカくなりつつある、そんな岸本知弘が身の引き締まる思いで綴る徒然。
今回も最後までお付き合いいただきますよう宜しくお願い致します。
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私が所属する歯科医師会は社団法人でして、一つの任期が2年間、7月始まりの6月締めです。
ぼちぼち今期の任期が終わろうとしております。
5月16日に今期最後の日本歯科医師会・地域保健委員会が開催されました。
冒頭の挨拶の中で佐藤副会長より
「この地域保健委員会での内容を、きちんと地域に地元に返しているか?」
との問いかけがありました。
私たちはよく「日本歯科医師会、都道府県歯科医師会、群市区歯科医師会」の三層構造の話をします。(神奈川県の一部は四層構造だそうです。)これは組織として秩序を保つために必要な構造、なはずですが、昨今の情報量の多さ、そのタイミングの速さ、対象範疇の曖昧さ、などから、
三層構造であるが故にうまくいかないことも出てきているようです。
例えば、全国津々浦々の特性に応じた事業の実施などは、未実施地区は先駆事例をもとに実施に向けた検討を行うこともできます。
駄菓子菓子!その情報の集約場所、データバンクのようなものが実質ないんですよね。。。
全国を7ブロックに分けた地区担当者会議などでの話題がそれに該当すると思いますが、日本歯科医師会が情報を吸い上げられているか、とともに、地区歯科医師会が日本歯科医師会に情報を提供できているか、も問題というか課題。

そんなことを考えながら、翌日は少々東京ぼっち旅。
まずは某国会議員主催の早朝勉強会に参加。歯科の話とは全く無関係でしたが、国際秩序について学び考える機会をいただきました。
「昨今の国際情勢において、日本が例えどこかの属国になったとしても、日本人としての誇りを失わないように、と孫たちに話している」
と85歳のおばあちゃんの談。戦争を体験している人の言葉は何かにつけ重みがあり深い。
言い換えると、今の私たちは、それほど深く考えることもなく日々を過ごしていることになる。
まぁ、戦争がない生活が続いて久しく、これほど裕福な環境で育っている戦後世代に、危機感を持てといっても難しいのかもしれませんが。
LGBT理解増進法案について、国会議員の中には「(欧米のような)先進国に学べ」という人もいるらしいが、それこそ太陽から排泄物に至るまで全てのものに神が宿ると考える日本人の考え方こそ多様性に富んでおり先進国なんだ、と某国会議員。
まさにその通り!と痛感致した次第。
差別は今も昔も大昔も、色んなところでありますが、それらを特に大きな問題として取り上げることなく日常の中で受け入れ対応できる民族性が、日本人にはあると思うんですけどねぇ。

東京都庁45階の展望室にも伺いました。
9時半オープンに対して9時から並んだんですが、その時点ですでに100人程度待ち。
最上階にしばらく滞在して眼下に広がる世界観を堪能しましたが、フロアにいた200人くらいの中で日本人はおそらく私一人だけでした。猛烈な外国人の数というか割合です。
日本の国際化は何処へ向かうのでしょうか・・・ちょっと先行き不安な春の一時。

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