岸本知弘

2023.01.18

第115号「阪神・淡路大震災に想う」

2023年1月18日
歯科に対する想いはデカく、態度もデカいが見た目もデカくなりつつある、そんな岸本知弘が身の引き締まる思いで綴る徒然でございます。
----------
阪神・淡路大震災、あの日から28年が経ちました。
毎年のことですが、1月15日を過ぎたあたりからメディアではこの話題について触れられます。
今年は偶々深夜番組を観る機会が多く、特にNHKでは過去の特集番組も含め、阪神・淡路大震災に関連した番組が多く放映されていました。
震災でご家族を無くされた方々の「その後」であったり、当時の地震のメカニズムであったり、災害に対して何をどう備えれば良いか、など、その内容は多岐にわたります。
総じて言えるのが「当事者にとっては、あの震災はまだ終わっていない」ということです。

私はあの日あの時間、センター試験を終え、録り溜めをしていた【枝雀寄席】のビデオを寝転んで観ながら大笑いしておりました。と、そこに、家全体が細かく揺れ始め、その後に大きな横揺れが始まりました。
「なんじゃこりゃあぁぁぁ〜」です。
寝転んでいることも出来ないくらいの横揺れでしたから、床にへばりつくような姿勢で、棚や壁から落ちてくる物をどうする術も無く眺めるしかありませんでした。
我が家はその程度で済みましたが、私の中では今でも、あの横揺れの感覚を忘れることはありません。
四条河原町の交差点は、隣接するビルから落ちてきたガラス片で埋め尽くされてました。
実は京都市内でも、至る所で通行止めが発生してました。
こういった記憶は、当事者以外はどんどんと風化され消えていくのでしょうね。
生きていれば、色んな喜びや怒り、哀しみや楽しみがあります。
喜びや楽しみの記憶はどれだけ募っても溢れ上がるだけですが、怒りや哀しみの記憶は、ずーっと持ち続けると生きているのがしんどくなるからか、忘れ去りやすいように出来ている、と聞いたことがあります。
駄菓子菓子、辛く悲しい出来事でも、風化させてはいけない、後世に語り継いでいかねばならない、そんな内容もあります。

地震も、津波も、コロナも、全て災害です。
災害は無いに越したことありませんが、必ず起こり得るものでもあります。
備えあれば憂い無し、と言いますが、どれだけ備えても、その備えを上回るのが災害です。
備えても備えても、備えすぎることはありません。
日々の日常の中で、少しでも災害を意識した生活を送ることが、もしもの時に少しでも最悪の事態を避けることが出来る方法かと考えます。
私は日常から、明るい色の帽子をかぶり、明るい色の上着を着ています。
「派手やなぁ〜」と思われる方も居られるでしょうが、有事の際に少しでも私を見つけてもらいやすいように、といった考えからです。ホントです。
持ち歩くカバンには小さな手回し発電のライトを付けてます。
小さくて良いのでペットボトル(水分)を常に携行するようにしてます。
まずは自分の身は自分で守る!これが鉄則です。
みなさんも、今日から、今から、何か出来ることがある、はず、です。

診療カレンダー

Googleカレンダーへ移動

診療日

○ ○ - ○ ○ ○ -
診療時間
10:00-13:00/14:30-18:30
休診日
水曜、日曜、祝祭日
※診療日時は予告なく変更される場合があります。