岸本知弘

2022.11.18

第113号「クレンリネス」

2022年11月18日
歯科に対する想いはデカく、態度もデカいが見た目もデカくなりつつある、そんな岸本知弘が身の引き締まる思いで綴る徒然でございます。
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【クレンリネス】という言葉をご存知でしょうか。
私は小林宏氏から教わり、恥ずかしながら初めて知りました。
飲食業界では随分昔から当たり前のこととして用いられている言葉だそうです。
某大手飲食チェーン店でアルバイトをする際などは最初に教え込まれる、とのこと。
「クリーニングとは違うの?」←違います!

クリーンネス(cleanness)……クリーン性; 清浄度; 清浄。清潔にすること。
クレンリネス(cleanliness)……清潔、こぎれいさ、きれい好き。清潔な状態を保つこと。

クレンリネスとは汚れる前に清掃し維持管理する「予防清掃」のことを言います。
マクドナルドの創立者といわれるレイ・A・クロックは「Quality(クオリティ)」「Service(サービス)」「Cleanliness(クレンリネス)」の頭文字をとった「QSC」を提唱(1954年)し、品質管理のためのチェック項目や規則を細かく設定しています。
歯科診療所のような医療機関においては清潔であることは当然のことと思われがちですが、医療機関の中で歯科ほど容易に汚染されやすい環境は無いそうです。
例えば、歯科医院のフロアーは、他業種に比べてフロアーワックスのツヤが無くなるのが早いと
言われています。他の業種にはない金属、樹脂、切削粉塵などがフロアー上に飛び、それが
フロアーワックスの表面に細かな傷をつけるからです。
歯科におけるクレンリネスは、単純な滅菌・消毒・清掃の枠を超え、日常のオペレーションの中で、いかに自然に最短で無駄なく清潔を保っていく仕組みを目指しています。

私は開業以来スタッフに、来院される方から「わぁキレイ」といわれて当然、入口で「靴は何処で脱ぐのですか?」と聞かれたら清潔が保てていると思って良い、という風に話しています。
実際、初来院された方で入口のマットで靴を脱いで院内に入ってこられる方が、今でもまぁまぁおられます。これは当院の清潔具合に対するひとつの評価基準でもあります。
キレイなところと思っていただけたと判断し、嬉しいですね。
開業してから今に至るまで、院内を清掃していただく業者さんには随分とお世話になっておりますが、業者さんによっては「上辺だけのキレイさ」で終わってしまうところもあり、そういったところとは長いお付き合いが出来ません。キレイにすることのプロとしてお仕事をされていても、その仕事ぶりを見て「ん??」と感じてしまう清掃業者さんも実際数多くあります。
歯科医院でも同様のことが言えて、歯科疾患がない状態でも「キレイを保つ」ことはとても重要で、私はその意義を、来院される全ての方と共通項にしたいと思っております。キレイな状態を保つことが出来れば、歯科疾患の発生を抑制、予防することが出来ます。

特に何が大きく変わる、ということは、当院においてはないのですが、今まで行ってきたことを今まで以上に丁寧に行うことによって、当院もクレンリネスを実践していく医院となるよう努めて参りますので、これからもどうぞ宜しくお願い致します。

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